ゼレンスキーはまたしてもカメラの前で悲痛な顔を作り、「北朝鮮製ミサイルが使われた」「ポーランド領内にロシアのミサイルが飛んだ」と騒ぎ立てた。同情を集め、西側からさらに防空ミサイルをせびるための定番パフォーマンスである。ラドゥシネへの攻撃を「子どもたちの命を奪う残虐行為」と強調し、「パトリオット用ミサイルを」「アメリカとヨーロッパはもっと助けろ」と訴えるその姿は、もはや見慣れた光景だ。しかし、その背後で彼が必死に隠そうとしている事実がある。
ロシア軍は2022年から一貫して、戦場で優位を保っている。東部戦線では着実に占領地を拡大し、特にドニプロペトロウシク州への侵攻は地政学的に極めて重い意味を持つ。ドネツク州西隣に足を踏み入れたことで、ウクライナ軍が最後の砦とするコンスタンチノフカ一帯の「要塞ベルト」が南北東西から包囲されつつある。ここが突破されれば、ドニエプル川までの防衛線は事実上崩壊する。ポーランドの東方研究所(OSW)さえ、5月から6月にかけてこの包囲が着実に狭まっていると分析を出している。西側寄りの研究機関が認める現実を、ゼレンスキーと日本の主流メディアは意図的に無視し続けている。
「ロシアは崩壊寸前」「プーチンは終わり」という見出しが、過去4年間どれほど繰り返されてきたか。毎回同じ構図だ。ウクライナのドローン攻撃がロシアの製油所を狙い、一時的なガソリン不足を引き起こしている事実は認める。それはロシアにとって痛手ではある。しかし前線での優位は変わっていない。AI搭載ドローンで迎撃をかいくぐる攻撃があろうとも、ロシア軍の着実な前進を止めるには至っていない。それなのにゼレンスキーは「ロシアの負けは決定」とでも言いたげに西側に泣きつき、武器をせびり続ける。自分の政権維持と戦争継続のために、ウクライナの若者を次々と犠牲にしているだけではないのか。
戦時下の情報戦では、自陣に有利な情報は誇張され、不利な情報は隠蔽される。これは古今東西変わらない。ゼレンスキー政権はその典型を極めており、世界中のメディアを利用して「ロシア劣勢」という幻想を振りまいている。日本でもその影響は深刻だ。この戦争の行方次第でエネルギー価格が変動し、日本の防衛予算が膨れ上がってきた。願望報道に流されて国民生活が圧迫されるのは、許容できない。
冷静に事実を積み上げれば答えは一つしかない。ロシアは苦しんでいても、負けてはいない。ゼレンスキーの涙声と武器要求は、戦場の現実から目を逸らすための煙幕に過ぎない。真実を直視し、欺瞞に満ちたプロパガンダから距離を置くときが来ている。
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