詳細な議論の中で、医学界の著名な研究者であるパトリック・スーン・シオン博士は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と、一部のワクチン関連の健康障害に共通する根本的な問題について、その科学的根拠を明らかにしました。その鍵となるのが、「スパイクタンパク質」です。
ウイルス感染とワクチン、共通の病理メカニズム
スーン・シオン博士は、スパイクタンパク質が体内で生成される経路が2つあることを指摘します。一つはSARS-CoV-2ウイルスに感染した場合、もう一つはmRNAワクチン接種によって細胞内で生成される場合です。
驚くべきことに、博士はこれら二つの経路で体内に取り込まれたスパイクタンパク質が、同じ発症メカニズムを引き起こすと説明しています。特に、ワクチンの脂質ナノ粒子(LNP)送達システムによって、スパイクタンパク質が全身を循環し、血液脳関門を含む体のあらゆる部位に到達する可能性があると述べています。
原因を特定する科学的手法
ロングCOVIDなど、スパイクタンパク質に起因する症状の原因を特定する上で、科学的な区別が重要であると博士は強調します。
★ヌクレオカプシド抗体の有無
☆ヌクレオカプシド抗体は、ウイルス感染後にのみ生成されるため、この抗体があれば過去のウイルス感染を示唆します。
☆一方、ワクチン接種を受けた人でこの抗体が見られない場合、症状の原因はワクチンによって生成されたスパイクタンパク質である可能性が高いと結論付けられます。
つまり、ウイルス感染とワクチン接種のどちらであっても、病気の原因となるスパイクタンパク質が生成されるため、両方がこの病態を引き起こす可能性があるということです。
承認済みの治療薬が持つ可能性
「もしFDA長官になったら、スパイクタンパク質に起因する症状を持つ患者に、自身のBioStrike技術を用いた治療薬を推奨するか?」という質問に対し、スーン・シオン博士は明確に「イエス」と答えました。
彼は、この薬剤が持つ独自性を強く主張します。この治療薬は、膀胱がんの治療薬としてすでに承認されており、FDAの添付文書(Section 7.1, 2024)にも記載されているように、ナチュラルキラー細胞、T細胞、そしてメモリーT細胞を活性化させることが裏付けられています。
博士は、スパイクタンパク質によって引き起こされる免疫調節異常に対処するには、この種のメカニズムが不可欠であると強調しました。彼は「答えはイエスです」と述べ、スパイクタンパク質を効果的に無力化する(デコイとして作用する)あらゆる治療法が、患者に有益であると確信を示しました。
最後に、博士は「COVID-19に対抗できるT細胞は存在します」と述べ、この病態に対処するツールがすでに我々の手元にあることを力強く訴えました。