2026年1月11日日曜日

プーチン氏が語った「ロシアのNATO加盟」という幻の選択肢——2001年の映像が示す真意

 


現在、世界を揺るがしているロシアとNATO(北大西洋条約機構)の対立。しかし、かつてロシア自らが「NATOに加入したい」と意思表示をしていた時期があったことをご存知でしょうか。

ネット上で再び注目を集めている、2001年の米露首脳会談でのプーチン大統領の発言。そこには、現在の深刻な不信感の「源流」とも言える言葉が残されていました。


📄1954年、ソ連が送った「極秘公文書」の正体

映像の中でプーチン氏は、最近機密解除されたという一通の文書を取り出します。それは、冷戦真っ只中の1954年にソビエト連邦政府がNATO加盟国に送った公式な申し入れでした。

「ソ連政府は、関係国政府と共に、ソ連の北大西洋条約(NATO)への参加の可能性を検討する用意があることを表明する。」

当時、この申し入れを聞いた会場からは笑いが漏れます。しかし、当時の西側諸国の回答はもっと冷ややかなものでした。

「このような提案の、完全に非現実的な性質を強調する必要はない。」

プーチン氏は、ロシア(ソ連)がかつて歩み寄ろうとした歴史と、それが一蹴された事実を皮肉たっぷりに紹介したのです。


🗨️「なぜダメなのか?」プーチン氏が抱いた疑問

さらに映像は、プーチン氏が政権に就いたばかりの2000年頃のエピソードへと続きます。

当時、彼はインタビューで「ロシアはNATOに加入できるか?」と問われ、

「なぜダメなのか(Why not?)」

と前向きな姿勢を見せていました。しかし、当時のオルブライト米国務長官からは「今は議論の対象ではない」と冷たくあしらわれたと言います。


❓現在の対立に繋がる「3つの問い」

動画の終盤、プーチン氏は現代の国際情勢に直結する決定的な問いを投げかけます。

・NATOは軍事組織か? ―― 「そうだ、軍事組織だ」

・彼らは我々を受け入れる気があるか? ―― 「いや、ない」

・(それなのに)NATOは我々の国境へ拡大しているか? ―― 「そうだ、拡大している」

そして、彼はこう締めくくります。

「なぜなのか? これこそが、我々の立場の核心にある問いなのです。」


📝まとめ:対話の決裂が招いた現在

この動画は、20年前にはまだ「ロシアの西側入り」という選択肢がゼロではなかったことを示唆しています。しかし、ロシア側の「受け入れられたい」という思惑と、西側諸国の「ロシアは脅威である」という警戒心は、ついに交わることがありませんでした。

「ロシアを仲間に入れないまま、NATOだけが東へ拡大している」という当時のプーチン氏の不満は、年月を経て深い拒絶感へと変わり、現在のウクライナ情勢という悲劇的な衝突へと繋がっていったのです。


0 件のコメント:

コメントを投稿

Dear President Trump (My response to Prime Minister Takaichi and President Trump on X)

  Dear President Trump, I hope you're enjoying another winning streak—probably making deals, building walls, and keeping America great w...