ロシアのプーチン大統領が北京での会見で、ウクライナ、西側諸国、そしてエネルギー政策について重要なメッセージを発信しました。その内容は、今後の国際情勢に大きな影響を与える可能性を秘めています。
ウクライナ軍は「危機的状況」
プーチン大統領は、ウクライナ軍の現状について非常に厳しい見解を示しました。戦闘可能な部隊の稼働率は47〜48%に過ぎず、大規模な作戦遂行能力を失っていると述べました。また、部隊を絶えず前線のある場所から別の場所に移動させることを余儀なくされているとし、ウクライナ軍が危機的な状況にあることを強調しました。
平和的解決か、軍事力か
最も注目すべき発言の一つは、「もしウクライナ紛争が平和的に解決されないなら、ロシアは軍事力によってその目的を達成せざるを得なくなるだろう」というものです。これは、ロシアが外交努力の進展が見られない場合、軍事的な行動をさらに強化する可能性を示唆しています。
ゼレンスキー大統領との会談、トランプ氏への評価
プーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談の可能性を排除していないと改めて述べ、もしゼレンスキー氏が関心を持つのなら、モスクワに来ればよいと発言しました。
また、米国のトランプ前大統領の外交努力について、「上海協力機構(SCO)の首脳会談では誰もが歓迎し、これらの努力が平和につながることを期待している」と述べ、高く評価しました。さらに、トランプ氏の特使であるスティーブ・ウィトコフ氏がロシアの立場を正確に伝えていると指摘し、西側諸国の批判を一蹴しました。
西側への警告とエネルギー政策
プーチン大統領は、ロシアの同盟国、特にインドや中国に対する西側諸国の経済的圧力は「重大な過ち」であると強く非難しました。
エネルギーについては、ロシアが中国に公正な市場価格で天然ガスを供給できる一方、欧州諸国は法外な金額を支払っていると強調。「シベリアの力2」パイプラインが完成すれば、中国は年間1,000億立方メートルものガス供給を受けることになり、経済的に大きな優位性を得ることになると述べました。
最後に、ロシアはウクライナのNATO加盟には反対するが、欧州連合(EU)への加盟は否定していないという立場を改めて表明しました。これは、ウクライナの主権と安全保障を巡る問題と、経済的な統合を巡る問題を区別していることを示唆しています。
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