最近、高市早苗首相とドナルド・トランプ米大統領が笑顔で並んだ写真を見かけました。横須賀の米軍基地や首脳会談の場で撮影されたものと思われますが、正直なところ、強い違和感を覚えました。
なぜなら、二人は表面上は「同盟強化」や「保守的な価値観」を共有しているように見えますが、根本的な政策スタンスが大きく対立しているように思えるからです。
高市首相が率いる自民党は、長年「保守」「右翼」的イメージを前面に出してきました。しかし、歴史を振り返れば、自民党は戦後、CIA(米中央情報局)が日本の共産化を防ぐために設立・支援に関与した政党という側面があります。これは陰謀論ではなく、近年機密解除された米公文書で明らかになった事実です。冷戦期に自民党への資金援助が行われていたことが、複数の資料で確認されています。
現代の自民党の政策を見ても、LGBT理解増進法の成立、気候変動対策としての脱炭素化・再生可能エネルギー推進、炭素税の議論、そして外国人労働者・移民の大幅受け入れ(一時期、年間数十万人規模の計画が報じられ、総合対策として123万人規模の枠組みが議論された時期もありました)など、いわゆる「グローバリスト」的な方向性が色濃く見えます。
これらは、トランプ大統領が明確に反対してきた政策と正反対です。トランプ氏は移民流入の厳格制限、気候変動対策への懐疑(「詐欺」とまで断言)、再生可能エネルギー偏重への反対、性別を生物学的な男女二つに限定する立場を繰り返し主張してきました。まさに「反グローバリズム」の象徴とも言える人物です。
そんな二人が、なぜあのように仲睦まじく笑顔で写真に収まっているのか。
私の個人的な推測ですが、両者の間で一致している「利益」が存在するからではないでしょうか。具体的には、日本の防衛費の大幅増額と、それに伴うアメリカ製兵器の大量購入です。
高市政権は防衛費をGDP比2%超へ引き上げる方針を加速させており、これはトランプ氏が同盟国に強く求めてきた「負担の公平化」と完全に一致します。日本がより多くの防衛予算を投じ、アメリカの軍需産業に還流する構図は、両者にとって「Win-Win」になり得るわけです。
実際、2025年10月の首脳会談以降、日米同盟はさらに強化され、高市首相はトランプ氏を「素晴らしい盟友」と公言しています。衆院選での自民党大勝利(2026年2月)を受け、トランプ氏も高市氏に「地滑り的勝利を祝福する」「力による平和の実現を祈る」と祝意を表明し、関係の緊密さをアピールしています。
しかし、私はこの状況を素直に喜べません。
自民党は歴史的に「戦争の火種」に関与してきたとされるCIAとのつながりを持ちながら、今、日本を「第二のウクライナ」のような位置づけに導いているのではないか——そんな懸念が拭えません。憲法改正の議論が進み、中国との緊張が高まる中で、防衛力強化が本当に「平和」をもたらすのか、それとも意図的に戦争リスクを高めているのか。
高市政権の実行力は確かに強まりました。国会での発言力も増しています。でも、それが日本の将来にとって本当に良い方向なのか、私は深く疑問を抱かざるを得ません。
ただ願うことは一つ。日本が「戦争屋」の駒にされて、中国との直接衝突に巻き込まれることがないことだけです。
平和は力で守るものだとしても、その力が誰のためのものなのか。改めて問い直す必要がある時期に来ているのかもしれません。
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