— エリック・バーグ博士
私たちは通常、新しい薬の安全性を確認する臨床試験では、その薬を「プラセボ(偽薬)」、つまり何も含まない不活性な物質と比較すると教えられてきました。これにより、薬の真の副作用を正確に把握できると考えられています。
しかし、エリック・バーグ博士は、子どものワクチン接種の臨床試験においては、この常識が当てはまらないと指摘しています。
博士によると、「ワクチンはプラセボと比較試験されるのではなく、別の有効ワクチンと比較試験される」というのです。
ウイスキーとバーボンの比較
博士はこれを「それはウイスキーとバーボンを比較試験するようなものです」と例えています。
ウイスキーの安全性を水と比較する代わりに、バーボンと比較した場合、両者に共通する「眠気、協調性の低下、めまい」といった同様の副作用が見られるでしょう。もし結果が「バーボンはウイスキーと比べて悪くない」となれば、それは「安全」と見なされます。
しかし、ウイスキーもバーボンも、肝臓の炎症、脂肪肝、肝硬変、認知症といった深刻な影響を引き起こす可能性があります。真の安全性を測るためには、不活性な水と比較する必要があるのです。
ワクチン試験における「プラセボ」の実態
博士は、この「アクティブワクチンvsアクティブワクチン」の比較が、ワクチンの安全性と有効性に関する主張を曖昧にしていると述べています。
実際に、動画が引用している情報源によれば、一般的なワクチンの臨床試験で「プラセボ」として使用されているのは、生理食塩水のような不活性な物質ではなく、別の活性成分やワクチンそのものであることが示されています。
具体的な例をいくつか見てみましょう。
* B型肝炎臨床試験: 使用されたプラセボは、免疫反応を高める活性成分である「アルミニウムアジュバント」でした。
* Vaxelis 6 in 1ワクチン試験: プラセボとして、DTaP、ポリオ、B型肝炎など、複数のワクチンが使用されました。
* HPVガーダシル臨床試験: プラセボはアルミニウムアジュバントと、A型肝炎ワクチンでした。
* 髄膜炎ワクチン臨床試験: プラセボとしてDTaPワクチンが使用されました。
これらの試験では、一方の群に新しいワクチンを、もう一方の「プラセボ群」に別の活性ワクチンやアジュバント(アルミニウムなど)を投与しています。その結果、両群で同じような有害事象や副作用が報告されると、「新しいワクチンはプラセボ群と比べて悪くない」として「安全」と結論付けられてしまうのです。
この方法は、真の不活性な生理食塩水プラセボを使用した場合に見られるであろう、ワクチン固有の長期的な副作用を隠蔽してしまう可能性があると博士は警鐘を鳴らしています。
CDCの見解:なぜ生理食塩水プラセボを使わないのか?
米国CDC政府のウェブサイト上の見解(動画で引用されている情報源に基づく)は、なぜ生理食塩水プラセボを使用しないかを説明しています。
* 非倫理的: 「新しいワクチンを生理食塩水注射と比較することは非倫理的であると考えられる」
* 不公平: 「治験参加者の半数に(承認されている)旧ワクチンを投与せず、代わりに生理食塩水プラセボを投与するのは公平ではなく、倫理に反する行為です。」
* 盲検性の維持: 「生理食塩水注射では腕に痛みは生じないため、治験参加者が自分がプラセボ群であることを知らずに知ってしまう可能性があります。治験ワクチンを接種する人とプラセボを接種する人の情報は秘密にする必要があります。」
しかし、バーグ博士は、このアプローチが安全性と有効性の評価を著しく困難にし、混乱させていると主張しています。
私たちが「安全で効果的」という主張を聞くとき、その背後にある試験方法が、本当に中立的で不活性な比較対象に基づいているのかどうかを問うことが、極めて重要であると言えるでしょう。
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