米軍増強への懸念
マドゥロ大統領は、米国がカリブ海に駆逐艦8隻や原子力潜水艦を配備し、1,200発のミサイルをベネズエラに向けたと述べています。これは「これまでに見たことがない」異常な事態だと指摘。さらに、米国防総省のトップがプエルトリコに到着し、プエルトリコ知事が「プエルトリコがベネズエラに対する軍事作戦の基地である」と述べたことを引用し、軍事介入の準備が進んでいると警鐘を鳴らしています。
狙われるベネズエラの資源
マドゥロ大統領は、米国の真の目的は、麻薬密売ではなく、ベネズエラが持つ世界最大級の資源にあると断言します。
* 石油: 世界最大の石油埋蔵量。
* 天然ガス: 世界第4位の天然ガス埋蔵量(カリブ海に位置)。
* 金: 世界最大の金埋蔵量となり得る資源。
米国が艦隊を派遣した場所が、まさにこれらの資源が存在するカリブ海であることから、大統領は、これらの資源支配が米国の「帝国主義的利益」であると主張しています。
「ハリウッド映画」のような非難と軍事的な威嚇
マドゥロ大統領は、米国が自身を大量破壊兵器を持っているとは言えないため、代わりに麻薬密売に関する「ハリウッド映画のような物語」を作り上げていると非難しています。この物語では「マドゥロが悪役で、米国は善人」という構図が作られ、最終的に軍隊を派遣するための口実にされていると主張。米国は「軍事的威嚇」によって、国内の「極右」勢力や「帝国主義的利益」を擁護しようとしていると分析しています。
大統領は、米国が地域にとっても、そして彼ら自身にとっても「危険なカード」を切っており、これは「過激主義的なカード」であると締めくくっています。
関連情報:対立の背後にある構図
ベネズエラに対する一連の圧力は、資源と服従を巡るグローバルな力学の一部として捉えられています。
* 石油があれば、ペンタゴンは「問題」を見つける。
* 金があれば、国務省は「独裁者」を見つける。
* IMFに抵抗すれば、ハリウッドが「脚本」を書き、制裁やNGO、そしてドローンが続く。
これは、西側諸国が転覆させた多くの政権に見られる共通のパターンです。それらの政権は、「世界の台帳に屈しなかった」という共通点がありました。マドゥロ政権の腐敗が問題なのではなく、服従しない姿勢こそが問題なのだという見方があります。
この状況は、単なるニュースではなく、資源を守ろうとする者を悪役とする「崩壊」シリーズの続編の予告編として捉えるべきだという指摘もあります。
0 件のコメント:
コメントを投稿