2025年10月5日日曜日

マドゥロ大統領が語る:カリブ海での米軍増強の真の目的とベネズエラが直面する脅威

  


ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、カリブ海における米国の軍事力増強が、自国の豊富な天然資源を狙ったものだと主張し、強い懸念を表明しています。大統領は、この未曽有の軍事展開は、ベネズエラに対する軍事作戦の基盤を確立するためのものだと見ています。


米軍増強への懸念

マドゥロ大統領は、米国がカリブ海に駆逐艦8隻や原子力潜水艦を配備し、1,200発のミサイルをベネズエラに向けたと述べています。これは「これまでに見たことがない」異常な事態だと指摘。さらに、米国防総省のトップがプエルトリコに到着し、プエルトリコ知事が「プエルトリコがベネズエラに対する軍事作戦の基地である」と述べたことを引用し、軍事介入の準備が進んでいると警鐘を鳴らしています。


狙われるベネズエラの資源

マドゥロ大統領は、米国の真の目的は、麻薬密売ではなく、ベネズエラが持つ世界最大級の資源にあると断言します。

 * 石油: 世界最大の石油埋蔵量。
 * 天然ガス: 世界第4位の天然ガス埋蔵量(カリブ海に位置)。
 * 金: 世界最大の金埋蔵量となり得る資源。

米国が艦隊を派遣した場所が、まさにこれらの資源が存在するカリブ海であることから、大統領は、これらの資源支配が米国の「帝国主義的利益」であると主張しています。


「ハリウッド映画」のような非難と軍事的な威嚇

マドゥロ大統領は、米国が自身を大量破壊兵器を持っているとは言えないため、代わりに麻薬密売に関する「ハリウッド映画のような物語」を作り上げていると非難しています。この物語では「マドゥロが悪役で、米国は善人」という構図が作られ、最終的に軍隊を派遣するための口実にされていると主張。米国は「軍事的威嚇」によって、国内の「極右」勢力や「帝国主義的利益」を擁護しようとしていると分析しています。
大統領は、米国が地域にとっても、そして彼ら自身にとっても「危険なカード」を切っており、これは「過激主義的なカード」であると締めくくっています。


関連情報:対立の背後にある構図

ベネズエラに対する一連の圧力は、資源と服従を巡るグローバルな力学の一部として捉えられています。

 * 石油があれば、ペンタゴンは「問題」を見つける。
 * 金があれば、国務省は「独裁者」を見つける。
 * IMFに抵抗すれば、ハリウッドが「脚本」を書き、制裁やNGO、そしてドローンが続く。

これは、西側諸国が転覆させた多くの政権に見られる共通のパターンです。それらの政権は、「世界の台帳に屈しなかった」という共通点がありました。マドゥロ政権の腐敗が問題なのではなく、服従しない姿勢こそが問題なのだという見方があります。

この状況は、単なるニュースではなく、資源を守ろうとする者を悪役とする「崩壊」シリーズの続編の予告編として捉えるべきだという指摘もあります。

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