これは、COVID-19 mRNAワクチンにおいて用いられた重大な統計的操作であった。
規制当局および製薬企業には選択の余地があった。
すなわち、絶対リスク減少(実際の効果)を報告するか、あるいは相対リスク減少(見かけ上、印象的に映る数値)を報告するかである。
彼らは一貫して後者を採用し、ワクチンを画期的な成功として提示した。
ここで、政策決定を左右した数値を具体的に示す。
・絶対リスク(文脈に基づく真実):
仮に有症状COVID-19に罹患するリスクが、接種前の3%から接種後の1%に減少した場合、これは「2%の絶対リスク減少」である。これは個人にとっての実質的な差を示す。
・相対リスク(誇張された見出し):
同じ変化を「50%の改善」と表現することも可能である。この場合、効果は劇的に見えるが、個人レベルでの実際の利益ははるかに控えめである。
これは単なる見落としではなく、mRNA製剤の実際の効果を覆い隠すために練られた情報戦略であった。
アナリストのレスリー・マヌーキアンが警告したように、初期の治験データを精査した者は直ちにこの点に気づいた。
主要評価項目は軽症症状の減少に過ぎなかったにもかかわらず、有効性はこの統計的手法を用いて過大に宣伝されたのである。
「圧倒的な個人への利益」という物語は、相対リスクの観点でのみ成立する。
絶対リスクという透明で厳密な指標の下では、その物語は大きく様相を変える。
COVID-19ワクチンに関してこの透明性を要求することは、反科学ではない。
それこそが真の科学的姿勢であり、また説明に基づく同意(インフォームド・コンセント)の根幹をなすものである。
【ワクチン後遺症でお悩みの方へ】
(FLCCC | ワクチン後遺症へのアプローチ
An Approach to the Management of Post-Vaccine Syndrome)
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