庭木の剪定で出た枝や落ち葉を燃やした灰、暖炉や薪ストーブから出る灰、キャンプで使った後の焚き火の灰など、日常で出る灰の活用法をご存知ですか?実は、昔の人々はこれらの灰から「灰汁(あく)」という強アルカリ性の液体を作り、さまざまな場面で役立てていました。この灰汁は、天然の洗剤としても非常に優秀です。
今回は、環境に優しい天然洗剤「灰汁」の作り方と、衣類や食器への活用法をご紹介します。
1. 灰汁の原液の作り方
材料と分量: 灰1に対し、お湯(熱湯)を2〜3の割合で混ぜ合わせます。
濾過: 灰が沈殿したら、上澄み液を布で濾して透明な灰汁を取り出します。
注意: 原液は非常に濃度が高く、強アルカリ性です。作業の際は、必ずゴム手袋を着用してください。
2. 衣類用洗剤としての活用法
灰汁は、洗濯機に直接入れて使えます。
使用量: 水30リットルに対して、灰汁の原液を大さじ1杯程度が目安です。
使い方: 汚れがひどい場合は、原液を10〜30倍に薄めてスプレーボトルに入れ、汚れに直接吹きかけてから洗濯機に入れると、さらに効果的です。
3. 食器用洗剤としての活用法
特に油汚れに効果を発揮します。
使い方: 少量の灰汁原液を入れた水に、油でべとついた食器をしばらく浸け置きします。その後、スポンジで軽くこするだけで汚れが浮き上がってきます。
注意: 濃度が高いとアルミ製の食器が変色する可能性があるため、注意してください。手が荒れるのを防ぐため、ゴム手袋の着用をおすすめします。
天然素材から作られる灰汁は、環境にも優しく、地球に配慮した選択です。ぜひ、日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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