2025年9月25日木曜日

「手作り灰汁(あく)」のアルカリ性を紅茶で調査!驚きの洗浄力と注意点

 先日、自宅で作ってみた灰汁(あく)がどのくらいのアルカリ性なのか、身近なものを使って調査してみました。

リトマス試験紙などは持っていなかったので、今回は紅茶の色がpH(水素イオン指数)によって変化する性質を利用して、そのアルカリ性の強さを推測しました。以下がその調査結果と、実際に使ってみた感想です。


1. 紅茶の色の変化と灰汁のアルカリ性

紅茶の色は、茶葉に含まれるカテキンなどのポリフェノールが酸化してできるテアフラビンテアルビジンといった色素によって決まります。これらの色素がpHの変化に敏感に反応し、色が変わるのです。

  • 酸性環境:色は明るく鮮やかなオレンジ色〜赤色になります(レモンティーと同じ原理です)。

  • アルカリ性環境:色素の構造が変化し、色は暗い赤褐色〜黒褐色へと濃くなります。


画像で比較すると、何も加えていない下の皿の紅茶が明るいオレンジ色なのに対し、灰汁を加えた上の皿の紅茶は、明らかに色が暗い赤褐色に変化しています。この劇的な変化は、作った灰汁が強いアルカリ性を持っていることの明確な証拠と言えます。


2. 灰汁のアルカリ性の強さの推測

色の変化の度合いから、この灰汁は非常にアルカリ性が強いと推測されます。

一般的に、木材を燃やした灰を水に溶かして作る灰汁は、pH11〜13といった強アルカリ性を示すことが多いです。水道水が中性のpH7前後であるのと比べると、かなりの強さです。

今回の調査で、紅茶の色素がここまで大きく変化したのは、添加した灰汁が、紅茶に含まれる弱い酸性成分を中和できる程度のアルカリ性ではなく、色素の構造そのものを大きく変えるほどの強いアルカリ性を持っていたと判断できます。


3. 灰汁を掃除に使ってみた感想と注意点

この強いアルカリ性を確認した後、2倍に薄めた灰汁で食器洗いを素手で試してみましたが、案の定、手がピリピリと刺激を受けました。

(🚨注意!) 灰汁は強アルカリ性のため、皮膚を傷める危険があります。良い子は絶対にマネしないでください! 使用する際は、十分に濃度を薄め、必ずゴム手を着用してください。

食器洗いと洗濯での効果

  • 食器洗い:市販の洗剤のような発泡剤(泡)がないため、洗っている最中は物足りなさを感じましたが、洗い上がりのさっぱり感、すっきり感は格別でした。

  • 洗濯:この灰汁で洗濯をしてみたところ、洗濯物のニオイが完全に落ちて無臭になりました。香料入りの洗剤のような洗い立ての香りはもちろんありませんが、私には十分すぎるほどの洗浄力です。

先人たちが使ってきた灰汁の知恵には、驚くほどの洗浄力があり、現代の製品にはないシンプルで強力な効果があることを改めて学びました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

インフルエンザワクチンは「百害あって一利なし」だった!衝撃の研究結果が示す危険性

  あなたはまだインフルエンザワクチンを信じますか? 毎年、当たり前のように推奨されるインフルエンザの予防接種。しかし、その「効果」どころか「安全性」にすら、真っ向から異を唱える衝撃的な研究結果が次々と発表されています。 なんと、信頼できる研究によって、インフルエンザワクチンがイ...