2025年9月19日金曜日

信頼の崩壊:ニール・オリバーが語る「専門家」という神話の終焉

過去4年間で、私たちの現実に対する見方は根本から揺るがされました。歴史学者でテレビ司会者でもあるニール・オリバーは、かつて当たり前だった権威への信頼が、いかにして完全に崩壊したかを力強く語ります。これは単なる不満ではなく、彼自身の世界観が内側からひっくり返された、個人的な体験に基づいています。


虚偽の連鎖が暴いた現実

オリバー氏は、メディアが報じた新型コロナウイルスの致死率の高さが、彼の住むスコットランドの町では現実とはかけ離れていたと指摘します。彼はCOVIDで亡くなった知人は一人もいないと語る一方で、代わりに信じられないような悲劇が身の回りで起きていたと言います。
若くして健康だったはずの人々が、寝ている間に心臓発作で亡くなったり、スポーツの最中に倒れたり、神経系や心臓の炎症(心筋炎)といった症状で命を落としたりするのを、数えきれないほど目の当たりにしたというのです。

これらはすべて、公式な物語の外側でひっそりと起きていた出来事でした。


「安全対策」という名の不条理劇場

信頼の崩壊は、奇妙なほどに細かな「安全対策」から始まりました。スーパーマーケットの床に描かれた一方通行の矢印、パブでは座っていればマスクは不要だが、立ち上がると着用しなければならないというルール。

オリバー氏は、こうした一見して無意味な規則が、人々の間で権威に対する不信感を育んでいったと語ります。これはまるで、全員が参加しなければならない不条理劇のようでした。


ワクチンがもたらした「最後の嘘」

そして、信頼崩壊の決定的な瞬間が訪れます。それは、他者を守るための「安全で効果的な手段」として大々的に宣伝されたワクチンでした。

しかし、後に明らかになったのは、ワクチンが感染を阻止するかどうか、そして長期的な安全性について、きちんとテストされていなかったという衝撃的な事実です。この「最後の嘘」は、オリバー氏にとって、公式な物語のすべてが根底から欺瞞であったことを決定づけるものでした。


専門家への盲信は終わった

オリバー氏が最も強調するのは、この体験が、彼の中で「専門家」という概念そのものを完全に変えてしまったことです。

これまで「トンデモ論」や「陰謀論」と見なされていた情報が、一つひとつ真実だと証明されていく一方で、公式な専門家たちは完全に信用を失いました。

彼はこの状況を、ジョー・ローガン氏のポッドキャストでの対話を例に挙げて説明します。そこでは「専門家の言うことを聞くべきだ」と主張する声に対し、オリバー氏は「車を買うときにセールスマンの言うことを盲信するのか?」と問いかけます。

彼の結論は明確です。私たちの世界は不可逆的に変化しました。権威や「専門家」を盲目的に信頼する時代は終わり、私たち一人ひとりが自らの目で真実を見極める時代が始まったのです。この変化は、もう決して元には戻らないでしょう。


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